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【書コラム『書家の働き方について考えてみる】

まずは働き方だけれど
 

僕のような下っ端、日展入選クラスまではまあまあお気楽なのだろう。いくら忙しいように見えても自分のお弟子さんと自分の作品、生活の面倒を見ればいいだけ。

 

問題は賞を重ねて審査員や下っ端でない運営をするようになったとき。
おそらく展覧会の運営で日本中を飛び回るようになる。そうなった場合は自分のスケジュールでは動けない。いろいろいる先生方に合わせねばだから、とてもとても生活の為の仕事はできないだろうし、お教室も全部は出れないだろうから代稽古のための師範代も用意しておかなければいけない。

 

じぶんの作品すらいつ書くんだろう?的ないそがしさで動いておられる先生方を見るにつけ『まだまだだなあ、70歳80歳になったときどれだけ動けるかが勝負になる...』と思う。
おそらく70歳になったら体のキャパシティは今の半分くらいになるだろ。つまりは勉強も作品も教室体制も生活も体のこともそうなってからでは

間に合わない。いろいろ今から真剣に準備をしておかなければと感じた。

 

ナルホド『会友』や『無鑑査』のシステムはここが理由なのだな、お弟子さんを持つころあいだし仕事をやめさせるわけにもいかないから。つまりは『この立場になったらお弟子さんを持ちなさいよ』なわけで『自由にできる!ワーイ俺流スゲー!』をやってしまったらあかんワケだ

 

とにかく自分用お弟子さん用に作品のデーターベースは今から作りはじめなければならないだろうし、お弟子さん用手本、臨書、教書にいたるまですべての記録をファイリングしておかなければ対応できなさそうだ。
基本は画像記録とPCでデーターベース化、実作品はセットでファイルに入れ、カテゴライズした上でファイルナンバー管理かな
代稽古をできる補助の方の心当たりは二人、その二人を中心にいろいろ軸を作っていこう。
まずはそのふたりにエクセルを読んでいただけるようにするとこから(苦笑)

 

体の管理はまずは節制だなあ、今年は体重を落としつつ、自宅での酒量を減らそう。
一日一リットル近く飲んでいるコーヒー紅茶などカフェイン飲料も減らして自宅は麦茶や野菜のジュースを中心に。
運動量は足りていそうだからその辺はいいかな

 

一番重要なのはそうなっても生活を維持できるだけの、書道の先生だけで生活を成り立たせられる基盤づくりか。こいつが一番難しそうだ。
お弟子さんに作品を売りつけるとかはあんまりしたくない、じぶんの作品をきっちりどこかで販売しないとあかんだろー

 

まあ審査員や運営係になれるんか?っていうツッコミはおくとして(苦笑)なれる予定もないけれど....これからどんどん書道人口は減るわけで、いつお鉢が回ってくるとも限らないから

とりあえず過去作品、手本のDB化と体重-10kgは今年マターで

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